遠くて近いがんの話
少しの知識が運命を変える?!
まだ不治の病だと思ってる?
がんは不治の病ではありません
がんは早く見つけて治す時代です。 がん全体で6割が治り、早期だとほぼ9割以上が完治します。 「がんになっても生きる」ことが普通になります。ただし、早期のがんでは症状がほとんど出ないので、症状がないうちに定期的に検査することが大事です。
がんって何?
がんは、カラダの細胞が分裂するときのコピーミスによって生じます
私たちの身体は毎日、細胞分裂によって生まれ変わっています。 細胞分裂の際に遺伝子のコピーミスが起きた細胞は、通常生きていけません。ところがまれに、死ぬことなく分裂を繰り返す細胞が現れることがあります。これが「がん細胞」です。がん細胞は増え続け、やがて塊としての「がん」となり、ほかの臓器の機能を阻害するようになります。
がんと風邪の共通点?!
がんには細菌やウィルスへの感染が原因となるものがあります
衛生環境が良くなってきて減少傾向にあるものの、細菌とウィルスは日本人の発がん要因の約2割を占めています。
ただし風邪と違い、病気自体が人から人に感染することはありません。
● 胃がん ー ピロリ菌
● 肝臓がん ー 肝炎ウィルス
● 子宮頸がん ー ヒトパピローマウィルス(HPV)
だからがん検診
がん検診のメリットはズバリ早期発見・早期治療ができること!
日本では検診に向いている「がん検診」を「5がん検診」とし、実施を推奨しています
下表の5つのがん検診は、死亡リスクを下げるのに有効性があるとされています。ムラタでは対象年齢の方は基本無料で受診できます(事業所が実施する健康診断や家族健診等)。必ず受診しましょう!
症状がある場合は…
がん検診は、症状のない方のための検査です。 症状のある方には、それぞれの体の状態に応じた適切な検査や治療が必要になります。 必ず医療機関を受診しましょう。
どうして毎年受けないとダメなの?
早期がんのうちに発見できる時間は限られています
1つのがん細胞が1cmくらいの大きさになるのには15~20年かかりますが、1cmから2cmになるのはたったの1年半と言われています。がんを早期(1~2cmの大きさ)で発見するには、検診を1~2年ごとに受ける必要があります。毎年のがん検診で早期発見・早期治療開始につなげましょう。
「要精密検査」は放置しないで!
「要再検査」「要精密検査」と判断された際は、より詳しい検査を行い、本当にがんやその他の異常があるのかを調べる必要があります。 症状がない、健康だからと放置していては、見つかるはずのがんを見逃すことにもなります。また、「怖いから」と二次検査を受けない方がいますが、がんは「見つかる」ことが怖いのではなく「知らないままに進行する」ことが怖いのです。必ず二次検査を受けましょう。
状況によっては診療科が異なる場合があります。検診を受けた医療機関や、 かかりつけ医にご相談ください。
がんを寄せつけない生活習慣
「がんの約6割は生活習慣の見直しによって予防が可能とされています。
避けられないがんもあるが、注意していればリスクは必ず減ります!
がんの治療は3本柱
がんの治療方法には「手術」「抗がん剤治療」「放射線治療」の3つがあります。がんの種類や状態によって異なりますが、組み合わせて行うのが基本です。最近は入院期間が短くなり、通院で治療することが増えてきました。
【標準治療】
現時点で得られている科学的な根拠に基づいた最善の治療のことを「標準治療」と言います。 ほとんどの種類のがんにおいて、上記以外の治療方法(免疫療法や温熱療法、食事療法やサプリメントなど)は、科学的に有効性が確認されていません。また、がんは放置することで治ることは決してありません。 マスメディアの情報や広告に惑わされることなく、賢い選択をすることが重要です。
聞いたことある?セカンドオピニオン
セカンドオピニオンとは、現在診療を受けている担当医とは別に、他の医師の意見を聞くことです。担当医を替えたり、転院して治療を受けることではありません。診断や治療方針などについて意見を聞くことで病気に対する理解を深め、別の治療法など選択の幅が広がることで、より納得して治療に臨むことができます。ただし病状や進行度によっては適さない場合もあるので、まずは担当医に現在の病状と治療の必要性を確認するところから始めましょう。
ちなみにセカンドオピニオンに話を聞くのは保険診療にはなりません。
料金は1万円~5万円以上と様々です。